2016年12月10日

ギター曲集『風の間奏曲』より(その4)


またまた今回もひつこく
佐藤弘和氏の『風の間奏曲』より2曲ほどお届けしたいと思います。
よかったらちょっとだけでも聴いてみて下さい。


★思い出     P15
作者の注釈にもあるように、この曲は五音音階で書かれています。
五音音階の中でも「ヨナ抜き音階(第4音と第7音を抜く)」が使われています。
簡単に解説しますと、この曲はト長調ですので主音は「ソ」ですよね。
その「ソ」から数えて4コめの音符は「ド」になります。
また、7コめは「ファ♯」です。
つまり、本来「ソラシドレミファ♯ソ」となるはずの音階からドとファ♯を抜いて
「ソラシレミ」だけを使って書かれている、というわけなのです。
勿論、『絶対に使ってはいけない』というわけではないので、あえて部分的にこの法則を破ることで逆にペンタトニックを強調するという手法もよく使われます。
そういう部分も意識しながら聴いたり弾いたりしていただけたら面白いかもしれません。
音階から2コ音を抜くことであえてゴツゴツした感じを与え、でもそのおかげで意外性や郷愁感などといった効果を持たせることが出来る…
それがこの五音音階の一番の狙いなのです。
(代表的な曲を挙げると、君が代やさくらさくら、ロンドンデリーの歌なども
五音音階で書かれています)
そうした、ある意味ちょっと古臭い手法の音階ではありますが、でもそれをこんなにもモダンでおしゃれな今風の曲に仕上げてしまうのは、さすがは名コンポーザー佐藤氏!だと思います。


★聖ヴァレンタイン・ワルツ  P17
まだクリスマスも来てないのにバレンタインだなんて、季節外れも甚だしくて申し訳ない限りなのですが(笑)でもま
改めてタイトルを見直してみると「聖」が付いていますので、これはきっと聖人ウァレンティヌスのことを指しているのだろうと勝手に決めつけてアップすることにしました。
そんなしょーもない言い訳とは全く関係なくとてもチャーミングでいい曲ですので、よかったらぜひ聴いてみて下さい。
どうぞよろしくお願いいたします。


思い出 (Remenbrance)


聖ヴァレンタイン・ワルツ (St.Valentine-Waltz)





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2016年11月09日

ギター曲集『風の間奏曲』より(その3)


拝啓
晩秋の候、日毎に冷気加わる時節となり
指先のパックリ割れに悩まされる頃となりました(笑)
(いえ冗談じゃなくホントにタイヘンなんです。
ずきずき痛むのを我慢して練習しているといつの間にか出血してたりして
そうなると練習も進みませんし治りも遅いですし(それは加齢のせい?)
ほんと厄介な季節でございます(^_^;))


……と、いうわけで
佐藤弘和氏の『風の間奏曲』より第3回目の配信、いってみたいと思います!
短くて聴きやすい、いい曲ばかりですので、よろしければどうぞぜひお気軽に
お聴きいただければと思います。


★昔の歌   (P11)
譜読みをした時まず思い浮かんだのが
例えばド・ヴィゼーのような古いルネッサンス曲のイメージでした。
和声進行や二声(時々三声)で動くところなんかもとてもルネッサンスぽくて
「なるほど。確かにOld Song!」と、何だか思わずうれしくなってしまいました。
佐藤氏のことです。きっとわざとそうした時代の音楽形式も狙って含ませているはず。
ですのでこちらも、リュートやギターラを弾いてるつもりになって演奏してみました。


★ひとりごと   (P13)
オクターブ・ハーモニクスやピチカート奏法を『楽しく』練習する…という意味において、これほど適した曲を今まで見たことがありません。
こんなにも綺麗で儚い雰囲気を持ちながら、技術の向上にも高い効果が望めるなんて
常にビギナーのことを考えてこられた佐藤氏ならではの作品だと思います。
Arm.Oct.の難しいところは
「暗譜しなければいけない」ところと
「左指を見ずに弾かなければいけない」ところが大きいと思うのですが、でもこの曲を練習すれば大丈夫。
きっとこの先続々とオクターブ・ハーモニクスの達人たちが登場してくることでしょう(笑)


★メロディア   (P41)
実はこの曲、個人的に
この曲集の中で一番好きな3曲のうちのひとつでして
(前回配信の『悲しいワルツ』に続いての、一番好きな2曲目です)
この懐かしいような切ないような、それでいて決して悲しくはない雰囲気が大好きなのです。
こういう曲はどんな楽器で弾いてもピタッと決まりそうですが、でもやはり
ナイロン弦のギターの音色こそ最もしっくり来る曲だと思います。
出来る限り心を込めて弾いてみたつもりです。


★葬送行進曲    (P43)
譜読みの段階で強く思ったのが、恐らくこの『葬送行進曲』は
誰かのお葬式のために書かれたとか、どなたかが亡くなってしまったとかではなく
いわゆる先人の書かれた秀逸な葬送行進曲(ベートーヴェンやショパンやワーグナーやマーラーなど)へのオマージュとして作曲されたものではないかということでした。
だってなぜならものすごいカッコイイんですもん(笑)
悲しみに暮れる…というよりは
「キサマの遺志はオレが継ぐ!」みたいな?(笑)
などと思い、勝手にものすごい盛り上がって演奏したあとで曲集のあとがき(作曲者氏ご本人の作品解説)を読むと、なんと同じことが書いてあって思わず赤面してしまいました。
そしてこの曲こそ、個人的に一番好きな3曲の最後の1曲なのでした。
ぜひ聴いてみていただければと思います。
そして、もしあなたがギターを弾かれる方でしたら、よければぜひ弾いてみて下さい。
間違いなくギターの楽しさ、そして音楽そのものの喜びを味わえる曲たちだと思いますので。



昔の歌(Old Song)


ひとりごと(Monologue)


メロディア(Melodia)



葬送行進曲(Marche Funebre)


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2016年09月19日

ギター曲集『風の間奏曲』より(その2)


ミナサマ
大変長らくお待たせいたしました(笑)
では、予告通り前回に引き続きまして
佐藤弘和氏の曲集『風の間奏曲』より何曲かお届けしたいと思います。


★スケルツォ  (P.8)
速度表記が「Presto」ということですので、とにかくできるだけ速く
飛ばせるだけ飛ばして弾いてみました。
でもそこは「スケルツォ」でもありますので、なるべく軽快さも感じさせるよう心がけてみたつもりです。
とはいえ元々短い曲ですので、あっという間に終わってしまいますのでどうかズッコケないで下さいね(笑)
そうですねえ...例えるなら
町内に軽トラでとうふを売りに来てくれるとうふ屋のお兄さんがいたとします。でもそのお兄さん実は元F1レーサーだったので、いつもものすごいスピードで通り過ぎていってしまい、とうふを買うどころかその姿すら誰も見たことがないという幻の軽トラとうふ屋さんなのでした……といった感じでしょうか。
(何のコッチャ。 f(-_-;))


★メヌエット・イ短調    (P.12)
出だしの16分音符と4分音符の対比が古風で優雅な雰囲気を醸し出しています。
メヌエットというのはもともと舞曲のいち形式ですので、恐らくその辺を狙って書かれたものだと思われます。
そう考えるとこの演奏、もう少しテンポを落として弾いた方がより優雅な雰囲気が出せたかもしれません。
16分音符の部分も所々指が転がってしまってるし、あちこちテンポの乱れがあるしで、録ったあとから反省点がぞろぞろ出てきて実はかなりヘコんでいます。
やっぱりどんな曲でもきちんと真剣に向き合わなければいけませんね。反省。
(/_;)


★雨だれ      (P.23)
こういう曲を弾くと、この作曲家氏はどれだけすごい方なのだろうと思います。
ギターの機能、効果を知り尽くしていないと決してこういう曲は書けません。
おまけに個人的にもこういった幻想的な雰囲気の曲は大好きなので、正直ちょいと肩にチカラが入りすぎてしまったケもございます。
幻想的な感じを出そうとしすぎてリバーブも明らかに掛けすぎですし、「雨だれ」というよりはただプールの底でぶくぶく言ってるだけみたいな?
(;´∀`)
もし、も一度弾くならやっぱりもう少し全体にゆっくり目に、音量も小さめにして
しめやかにそぼ降る春の朝の雨、みたいなイメージで弾いてみようと思いました。まる。


★悲しいワルツ     (P.32)
この「悲しいワルツ」、個人的にこの曲集の中で一番好きな曲かもしれません。
(まあその、「一番好きな曲」が三曲くらいあるのですが。なのに「一番」とは一体??)
この曲の持つ世界に心底どっぷり浸り切って弾いてしまいました。もう気持ちいいったら(笑)
あんまり好き過ぎて、楽譜にないリピートを勝手に付け加えたりしてしまいましたので、どうかその、寛大なお気持ちで見逃してやって下さいね。
(^人^ ;;)



そうそう、気付かれた方がいらっしゃるかもしれませんが
今回の録音からちょっと音色が変わっています。
「デジタルリバーブ」というエフェクターを手に入れたので(いわゆるエコーですね)マイクと録音機の間に接続して響きを増やしてみました。
でもまだ全然セッティングが出ていなくて、今回の録音は明らかにリバーブ掛けすぎ、まるで大浴場で弾いてるみたいになってしまいました。
(特に「雨だれ」と「悲しいワルツ」はひどいです。お聴きづらいですよね。ごめんなさい(泣))
まだまだ試行錯誤の段階ですが、いずれベストなセットアップが見つかると思いますので、どうかそれまで温かい目で見守ってやって下さいね。
どうぞよろしくお願いいたします。
(ちなみに楽器も弦も今まで通り変わっていません)


というわけで、今回は4曲ほどお届けしました。
しかぁし、このシリーズはもうちょっと続きます。
(どんだけこの曲集にハマってるんだ?という話ですが(笑))
もしよろしければ、次回もまた聴いてやっていただければと思います。うしししし。

お聴き下さいまして心からありがとうございました。




スケルツォ(Scherzo)



メヌエット・イ短調(Menuet in A minor)



雨だれ(Raindrops)



悲しいワルツ(Sad Waltz)




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2016年08月30日

ギター曲集『風の間奏曲』より(その1)


先日、ふと楽器屋へ立ち寄ったとき一目で気に入って思わず衝動買いしてしまったのが、この佐藤弘和氏の『風の間奏曲』というギター曲集でした。
その昔現代ギター誌に連載された作品を一冊にまとめた物なのだそうですが
(何しろ現ギはいつも立ち読みだけでまず買ったことがないもので(^_^;))
私にとってはすべてが新鮮な佳曲ばかりで大変気に入ってしまい、最近ではこの曲集ばかり弾いています。



Intermezzo_of_the_Wind.jpg



謳い文句に「初級から中級向け」とありますが、一曲一曲じっくり読んでみるとなかなかどうして、どれもみな非常によく考え練り上げられた曲なのがわかります。
確かに技術的には大曲、難曲といわれる曲と比べればはるかに簡単かもしれません。
でもそれぞれの曲に含まれた音楽的内容がとても深いので、それらをすべて余すところなく表現しようとするなら、この『風の間奏曲』決して簡単な曲集などとは言えないはず。
何よりギター演奏の様々な基礎的技術を段階的に、しかも『楽しく』習得してゆくにはこの上ない最良の曲集なのではないでしょうか。
この一曲一曲が短いということが、譜読みの負担を軽くしてくれます。
旋律や和声の美しさが(これがまた、どれもむっちゃきれいな曲ばかりなのです!)弾いて楽しく、繰り返し練習する負担を和らげてくれます。
何より、この難易度のおかげで指にかかる負担が比較的少なく済みますので、その分だけ早く「表現」の部分へ注力することができるはず。
初級〜中級などともったいないことは言わないで、ギターを嗜む万人の方にぜひ弾いてほしい曲集だと思いました。

そんなわけで、パラパラと楽譜をめくってみて楽しそうな曲をとりあえず3曲弾いてみました。
もちろん気に入った曲が3曲で収まるはずもなく(〃∇〃)ゞ
しばらくはこの曲集から弾き続けてゆくことになると思いますので、もしよかったら
気長にお付き合いいただければと思います。

では、どうぞよろしくお願いいたします。
つづく(笑)



カリヨン(Carillon)


やさしさ(Tenderness)


風の間奏曲(Intermezzo of the Wind)



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2016年07月31日

『夏の思い出』 作曲:中田喜直/編曲:guitarrakao


ここ東北の地も梅雨明けということで、いよいよ本格的な夏がやってまいりました。
季節感ガン無視の当ブログとしましては大変珍しく、今回は『夏』そのものといった感じの曲をお届けしたいと思います。
「♪夏が来れば思い出す……」で有名な『夏の思い出』
ギターソロ版を弾いてみました。


実はこの曲、ギター用に編曲して下さったのが
私が懇意にさせていただいているギター友達のguitarrakaoさまという方でして
楽譜自体はすでに昨年届けて下さっていたのですが、とても丁寧に編曲された楽譜でしたのでこれはこちらも大切に弾かせてもらわなければいけないと考え、一年かけてじっくりと煮詰めてみようと思いました。
楽譜を読み込んでゆくとよく分かるのですが、ハーモニクスやピチカートなど
ギターならではの技法が各所に散りばめられた大変楽しい編曲となっていますし、何より曲全体の雰囲気が非常に可愛らしくやさしげで、イントロからしてもうむちゃむちゃチャーミングで、これは逆にゴジューのおっさんにはかえって荷が重いかもしれん、と悩んだ時期もありましたっけ(笑)
まあとにかくですね、このguitarrakaoさまの手による『夏の思い出』、素晴らしい編曲なのは間違いありませんし、またこうしたレパートリーはクラギ弾きにとっては非常に貴重なありがたいものですので、ぜひこの秀逸な編曲をみなさまにもお聴きいただければと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。


こちらが編曲者のguitarrakaoさまのブログとなります。
ご本人さまの演奏も聴かせてもらえます。
クラシックギター de 花散歩
    ↑
クリックをお願いします!


夏の思い出(La Memoria de L'estate)



posted by nao at 17:24| Comment(8) | TrackBack(0) | 演奏 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月08日

あるタンゴ弾きへの哀歌(M.D.プホール 〜YouTube動画)


では
題して「ムカシの動画でお茶を濁そう」シリーズ第三弾としまして
(変なタイトル付けてもしやシリーズ化?)
前回に引き続いてプホール繋がりで、今回は
『あるタンゴ弾きへの哀歌』のYouTube動画を載せてみたいと思います。


でも実はこの曲も、以前同ブログで紹介させていただいたことがありまして、
(2008年3月『あるタンゴ弾きへの哀歌』)
その時の記事では音声だけを載せてみたのですが、今回は絵も一緒に見ていただければと考え思い切って公開することにしました。
ですがそれって、まるで販売中止になった商品をパッケージだけ変えて新しく売り出すみたいで、中身が変わってないだけになんとなく詐欺商法の様な気がしてウシロめたいような……(汗)


曲についての解説は過去記事のリンクを見ていただければと思うのですが、今回この動画を作成していて実は一か所どうしても上手くいかなかった場所がありまして
第三楽章エピローゴの中間部分、スローに唄う場面で一瞬映像が途切れてしまうのです。
これは原盤の映像ファイルからパソコンで動画を作成するときに起きてしまったトラブルでして、私のスキルではどう頑張っても修正することができませんでした。
お聴き苦しい点がございますこと、心よりお詫び申し上げます。
でもでも決してこれは「おっきなミスタッチしたから」とか「思わずオナラ出ちゃったから」とか、そんな理由でカットしたりしたわけでは決してございませんので、どうかそのよからぬ想像をして楽しんだりしないようくれぐれもお願いいたします(笑)


まあそんなわけで、もしよかったらちょっとだけでも
画面の再生ボタンをクリックしていただけたなら大変うれしく思います。
拙い演奏ではありますがどうぞよろしくお願いいたします。


Elegia por la Muerte de un Tanguero


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2016年07月06日

パレルモ(M.D.プホール 〜YouTube動画)


えと、今回も
以前のコンサートの様子を撮影した動画をお届けしたいと思います。

曲はM.D.プホール作の「パレルモ」
フルートとギターのための「ブエノスアイレス組曲」その第2楽章となります。
ここではギター2本による編曲版(作曲者本人の編曲)を演奏したものをお届けいたしましょう。
演奏は、私が以前組んでいたギター二重奏ユニット『ギターデュオ Pi-ma』です。
この演奏会は2007年に行われたものですから、もうかれこれ10年近く前のことになります。
月日が経つのは早いものですね(しみじみ(笑))

実はこのプホールの「パレルモ」、以前にもこのブログに載せているのですが
それはギターソロ版の楽譜を弾いたものでした。
パレルモ)2013年1月の記事
このギターソロ版もプホール氏自らが編曲したものだそうですので、二重奏版と比べるとかなり細部が異なってたりするのですが、まあご本人作ということでどれもみなアリということにしときましょう(笑)
もしよかったらひとつ聴き比べてみてほしいと思います。

ではでは
どうぞよろしくお願いいたします。

Palermo

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2016年06月02日

大聖堂(A.バリオス)


アグスティン・バリオスの『大聖堂』
クラシックギターにとってあまりにも有名な名曲ですが、昔コンサートで演奏した時の動画が出てきたので久しぶりにYouTubeに載せてみることにしました。

2010年9月に福島県三春町の「三春交流館まほら」小ホールで行われた、あだたら演奏会での映像となります。

この『大聖堂』、ギタリストなら誰でも一度は憧れる超名曲ですが、それだけに難易度もハンパじゃなく、管理人もそりゃもうものすご〜〜く苦労した覚えがあります。
こうして映像を見返してみても余裕なんてどこにもなく、とにかく大きな破綻を来さないよう必死になっている姿が痛々しくて、とてもとても涙なしには見られない演奏となってしまいました(ハンケチ必須)

でも、やっぱりずっと憧れ続けてきた曲でしたので、何とか弾き終えたときの達成感はやはりとても大きなものがありました。
「こんな曲、とても弾ける日が来るとは思えない」と半ば諦めつつ、でも地道にコツコツと(しつこく・・とも言う)積み重ねてゆけば、物事何とかなるものかもしれませんね。
とにかく、へんてこヘタレな大聖堂ですが(恥)もしよろしければちょびっとでも見てやっていただければと思います。
どうかどうか、よろしくお願いいたします。


◇大聖堂
La Catedral
A.Barrios "Mangore"

1.Preludio(Saudade)
 前奏曲(郷愁)
2.Andante religioso(宗教的アンダンテ)
 大聖堂に満ちる人々の祈り
3.Allegro solemne(荘重なアレグロ)
 礼拝を終え去ってゆく人々の感動の余韻




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2016年05月11日

もしも彼女が尋ねたら(D.レイス)


今回の曲は、ブラジルの作曲家ディレルマンド・レイスの
『もしも彼女が尋ねたら(Se ela Perguntar)』です。


以前、同じレイス氏の作である『エテルナ・サウダージ』という曲をこのブログに載せたことがありましたが、実はその時すっかり勘違いしていまして、この『もしカノ』もとっくにアップしていたつもりでいたのですね。
でも自分のブログを探してもどこにもなく、それで焦って今回もう一度練習して録音してみた、とそういう訳だったのです。


レイス氏のギター曲としては、おそらく『エテルナ』よりこちらの『もしカノ』の方が有名なのではないかと思うのですが、では実際どんな背景を持つ曲なのかをいろいろ調べてみました。
『もしも彼女が〜』というタイトルの意味ですが、どうやら
「もしも(別れた)彼女が私のことを尋ねてきたら、こちらは元気でやっていると伝えてくれ」というような内容のようで(歌詞が存在するようです)でもそれがホントならこれって実は「ジョニーへの伝言」の男版?などと思ってしまいました。
(でも、かなり信頼性の低い分析なのであまり当てにしないで下さいね(汗))


ですが、非常に個人的な考えを述べさせていただけるなら、恋愛関係にあった男女が一度別れを迎えたとき、いつまでもずるずると未練を引きずるのは実はオトコの方じゃないかと思うのです。
そんなオトコに比べると、女性はそれはそれは強いですので、ある時点まで到達するとそれはもう見事にスパっと気持ちを切り替えて前へ進んでゆくのではないかと思うのですがいかがでしょう。
なのでこの曲にしても、オトコの方が「元カノは今でもおれに心を残してくれている」などと思うのはそれはもう都合の良いカンチガイもいいところで(笑)実際は
「もしも彼女が尋ねて」くれることなんてあり得ないのではないかという気がするのです。
彼女の方は、お前のことなんてとっくに決着付けて新しい人生を歩み始めてるんだぜ。とこのオトコに言ってやりたい気もしますが、あっそうか(!)
もしかしたらこの曲、そういう裏の意味も持たされているのかも・・なんて思ったりもしています。(でも多分考えすぎ(笑))


などとごちゃごちゃ書きましたが、勿論弾くときはそんなこと全く考えず、ただ楽譜の求める表現のみを私なりに懸命に汲み取って弾いてみたつもりです。
ギター愛好家のみなさんからの人気も高い名曲です。
もしよければぜひお気軽に聴いてみていただければと思います。



もしも彼女が尋ねたら Se ela Perguntar



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2016年05月04日

サラバンド(無伴奏Vn.パルティータ第2番−BWV1004より)J.S.バッハ



阪神淡路大震災のときは、何も分かってないガキでした。
無残にも倒壊したビルやねじ曲がった高速道路の映像、炊き出しなどの報道を見て
『大変なことが起きてしまった』とは思いつつでもどこか実感に乏しくて、よく出来た映画でも観ているような、正直その程度の捉え方しか出来ませんでした。


東日本大震災のとき、初めて本当の恐ろしさを身体で理解することができました。
いつまた起きるか分からない余震に怯え、携帯の緊急地震速報のあの音に心底恐怖を感じ、しまいには私たちみな地震の始まりを察知できるまでになりました。(揺れが始まる前の地鳴りのような「ゴゴゴ・・・」という音が聞こえてくるのです)
避難所暮らしを知り、1か月続いた断水に苦しみ、食べ物もガソリンもろくに買えない生活に身も心もくたくたになりました。


そして今度の熊本・大分大震災では、こんな私でももしかしたら
ようやくあの恐ろしさ、悔しさを心から理解できる、分かってあげられる人間になれたかもしれないと、そんな気がしています。
突然いつもの日常が壊される不条理。
常に地面が揺れ続ける不気味さ。
何も悪いことをしていないのに、急に巨大な苦労を押し付けられる残酷さ。
大切な人、物を突然奪われる怒り。無力感とそこから起こる底知れぬ絶望。
そうした、持って行き場のない大きな痛みを抱えてしまった人の気持ちを、今になってようやく共有できるようになれたかもしれないと、そんな風に思うのです。
(でも、自分が実際に体験したことじゃないと他者(ひと)の気持ちが分からないというのは、私はどれだけ想像力や思いやりに欠けた冷たい人間だったんだろうと思います)
災害支援の募金箱に少額の寄付金を入れることくらいしか出来ない私ですが、でもせめて辛い思い、悲しい思いをしている方々へ精一杯の祈りを込めて曲を届けたい。
そんな気持ちを込めて弾いてみたつもりです。
決して気持ちの晴れる演奏ではないと思いますが、もしそれでもよければ
少しでもお聴きいただけたなら大変うれしく思います。


J.S.Bach
無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番 BWV1004より
サラバンド


Sarabande


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posted by nao at 18:26| Comment(7) | TrackBack(0) | 演奏 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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