名作コミック『ピアノの森』がついに完結を迎えてしまったので
今回はショパンのピアノ曲から「ノクターン」を弾いてみました。
というのは実は半分ウソんこでして(ごめんなさい)去年からずっと練習していたのですが、ようやく何とかまともな録音ができたので早速ブログへアップしてみませうか、とそういう訳だったのでございます。
このショパンさん、実はあまり幸せな生涯を送ったとはいえない方のようで
生まれたポーランドでの絶賛を励みにいよいよ西ヨーロッパに進出して本格的な音楽家デビューだ!と旅立った途端、故郷で勃発した革命(いわゆる11月蜂起)が失敗に終わってしまって結局最後までポーランドに帰ることができませんでしたし、おまけに本人は肺結核にずっと苦しみ続け、39歳の若さでパリにて息を引き取ってしまうのでした。
そんな方の作曲した音楽が胸を打たないはずがありません。(反語)
このノクターンも(恐らくこの第2番が一番有名だと思われます)大変美しい曲で
『夜に想う曲』というタイトルにふさわしい、ロマンチックでチャーミングな愛すべき名曲だと思います。
とはいえ、こうしたピアノソロとして完成された曲をギターで弾くというのは実は想像以上にタイヘンでして f(^ ^;)
単純に考えてもピアノは10本の指で同時に10コの音を出す事ができますが、ギターは無理しても6コが限度、しかも左手で押さえて右手で発音するという構造上、ピアノ曲をそのままギターで再現するというのはどう考えても無理ムリな相談なのでございます。
そういう制約の中でも、この編曲譜は相当優れていると言えるでしょう。
さすが佐藤弘和氏。ショパンの名曲をここまでギター譜に移してもらえたならもう何も言うことはありません。
ショパンのギター編曲といえばタレガ編が有名ですが、でもこの佐藤氏の編曲技術はすでにタレガを軽く凌駕してしまっているのではないでしょうか。
ギターソロでもショパンの曲をこうして楽しめる、という幸せを噛み締めながら(でもやっぱり管理人にはすっごい難しかったです)弾いてみました。
例えばトリルやターンなど、ピアノの詩人といわれたショパンの曲らしく華麗に
「ピロリロリン♪」なんて弾きたかったのに、悲しいかなまるで技術が追い付かず
「デロデロデー」と妖怪大百科みたいになってしまいましたが、もしもそれでもヨイと仰っていただけるならぜひ!さわりだけでも聴いてみてほしいと思います。
Nocturne Op.9-2
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